紙飛行機を折りながらルートになじむ②
【紙飛行機を折ってルートになじむ】の2回目です。
まずは【問題】の答えから。
図1
【問題】
(1)図1の線分DHの長さを求めてください。
(2)折り目の角1つ分は何度でしょうか。
(答え)*線分の用語は省略して式の形で書きます。
(1)DC=√2、HC=AC=1だから、DH=DC-HC=√2-1である。
(2)直角90°を半分に折ると(例えば∠HAC)、90°÷2=45°で、
折り目一つ(例えば∠GAC)はまたそれを半分に折っているから、
45°÷2=22.5° すべて等しく22.5°である。
~~~~~~
今回は、線分GC、線分HGの長さを求めてみます。
(中3・平方根の範囲までで)
少し説明が続きますので、図だけ見てもらうのでも十分です。
図2
AGで折った図3を考えて、点Cと線分AHが重なる点をC2とする。
∠AC2Gは90°である。
図3
四角形ACGC2(青色)を考えると
四角形の内角の和が360°であることから
∠CGC2=360-(45+90+90)=135°
と求められる。(図4)
図4
次に、△C2GH(赤色)を考えると
∠C2GH=180-135=45°である。
三角形の内角の和は180°だから
∠GHC2=180-(90+45)=45°である。
すなわち△C2GHは
C2G=C2Hである直角二等辺三角形であることがわかる。 (図5)
図5
ここで、線分C2Hの長さを求めると、
AH-AC2=AH-AC=√2-1である
(*線分AC2と線分ACが重なる)から
C2G=√2-1である。(図6)
図6
よって、線分C2Gと重なる
線分GCの長さも√2-1であることがわかる。(図7)
図7
~~~~~~
おつかれさまでした。
説明(証明)するとなると長くなりますが
感じをつかんでもらうので十分です。
次の問題は計算の復習なので、解いてみてください。
【問題】線分HGの長さを求めてください。
(答え)
HG=DC-(DH+GC)
=√2-{(√2-1)+(√2-1)}
=√2-(2√2-2) *{}を計算
=√2-2√2+2 *()をはずす ( の前が-なので+-逆にする
=2-√2 *2>√2なので大-小の順で書いた
-√2+2でもよい
(別解)直角二等辺三角形の斜辺は底辺を√2倍すればよいから
HG=C2G×√2=(√2-1)×√2=√2×√2-1×√2=2-√2
図8
さて、ここからさらに深めることもできるので
もう1回このテーマをやりたいと思います。